頭頂部(つむじ)の薄毛はAGA? 原因や治療法について解説

頭頂部の薄毛はAGAの可能性がある

頭頂部の髪の毛が明らかに少ない、頭皮が透けてみえてしまうという場合はAGAである可能性が高いといえます。AGAは男性ホルモンに起因する脱毛症で、頭頂部や前頭部に薄毛の症状がみられるのが特徴とされていますが、頭頂部にみられる薄毛の原因の全てがAGAというわけではなく、そのほかの原因も考えられます。

頭頂部の薄毛はAGAの可能性がある

頭頂部(つむじ)の薄毛の原因

AGAをはじめ、頭頂部にみられる薄毛の原因として考えられるものをいくつか解説します。

AGA(男性型脱毛症)

AGAは成人男性に多く見られる脱毛症で、薄毛に悩むほとんどの男性はAGAであるといわれるほどです。AGA発症には、男性らしい体づくりをサポートする「テストステロン」という男性ホルモンが大きく関係しています。

テストステロンは特に男性には欠かすことのできないホルモンですが、テストステロンが体内に存在する5αリダクターゼという還元酵素と結合するとDHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる男性ホルモンへ変換されます。

本来であればDHTも男性に欠かせないホルモンですが、DHTが男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)と結合することで頭頂部や前頭部に薄毛を招いてしまいます。

生活習慣の乱れ

過度な睡眠不足、偏った食生活など生活習慣の乱れが薄毛の原因となる可能性もあります。睡眠が不足するとホルモンバランスが乱れ、健康な体を維持するためのさまざまな機能が阻害され、髪の毛の成長に悪影響を及ぼす恐れも考えられます。

特に栄養バランスの偏った食事は髪の毛の成長に必要な栄養素が不足する原因になる可能性があります。過度な喫煙や飲酒も分解過程でさまざまな栄養が消費されてしまい、髪の毛に必要な栄養素が不足する恐れがあり、薄毛につながる原因となり得ます。

ストレス

私たちの体内には自律神経と呼ばれる神経があり、身体の機能が正常に働くようにコントロールしてくれています。自律神経は身体を活発にする時に働く「交感神経」と休める時に働く「副交感神経」とがあり、2つのバランスが取れることで身体の機能を調節しています。

しかしストレスがかかると交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、血行不良などを招く恐れがあります。血行不良となると髪の毛の成長に必要な栄養が頭皮まで行き届きにくくなり、薄毛につながる可能性も考えられます。

遺伝的な要因

遺伝的要素が原因となって薄毛になる可能性もあります。薄毛へのなりやすさは世代を超えて受け継がれるとされており、母方の祖父が薄毛だった場合は薄毛になりやすい遺伝子を受け継ぐ可能性があるといわれています。

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AGAのしくみ

AGAによる薄毛には「ヘアサイクル」が大きく関係しています。ヘアサイクルとは髪の毛が生えてから成長し抜け落ちるまでの周期のことで、毛根ごとに独立したヘアサイクルが存在します。ヘアサイクルは細かくみると大きく3段階で構成されており、髪の毛が最も活発に成長する「成長期(2〜6年)」、髪の毛の成長が止まり毛包が衰退していく「退行期(2〜3週間)」、毛包の活動が休止する「休止期(3〜4カ月)」に分けられます。

AGAのしくみ

DHTの影響を受けるとヘアサイクルのうちの成長期が極端に短縮されてしまい、十分に育ちきらない髪の毛が増えてしまいます。このようにして細く短い髪の毛が増加し、AGAによる薄毛が広がっていくとされています。

また、ヘアサイクルは生涯繰り返される回数に限りがあり、ヘアサイクルを終えた毛根からは髪の毛が生えなくなってしまいます。AGAの進行を抑制し、薄毛を改善していくためには何らかの治療が必要です。

AGAの治療方法

AGAの治療方法には大きく投薬治療と外科的治療の2種類があります。

投薬治療

AGAの治療薬には、薄毛の進行を抑制するタイプと発毛を促すタイプの2種類があります。薄毛の進行を抑制する治療薬には「フィナステリド」と「デュタステリド」があり、フィナステリドよりもデュタステリドの方が効果が高いとされています。発毛を促す治療薬は「ミノキシジル」内服薬と外用薬の2種類があり、それぞれ症状に合わせて処方されます。

治療薬を使用してから効果が実感できるまでに個人差はあるものの、一般的には約6カ月といわれており、また6カ月使用してもAGAの遅延が見られない場合でも効果判定のため1年は使用を継続することが推奨されています。

AGAの投薬治療は日本皮膚科学会による「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」(以下、ガイドライン)においても推奨度が高く、全5段階あるうち最も推奨度が高い「Aランク(行うよう強く勧める)」と評価されています。

外科的治療

外科的治療には自らの毛根を採取し、薄毛部分に移植する「自毛植毛術」や有効成分を頭皮へ注入し薄毛改善を促す「メソセラピー」「HARG療法」があります。

自毛植毛術は82.5%以上という高い生着率が得られるとされ、ガイドラインにおいても推奨度が2番目に高い「Bランク(行うよう勧める)」と評価されています。一方、メソセラピーやHARG療法といった成長因子などの有効成分を注入する治療法は先進医療の段階であること、安全性なども含め有効性が決して十分に検証されているとはいえないことなどから、推奨度が低い「C2ランク(行わないほうがよい)」と評価されています。しかし、今後の研究次第で効果が期待できる治療法であるともいわれています。

AGAの治療方法

頭頂部の薄毛が気になるなら薄毛治療専門クリニックへ

頭頂部の薄毛はAGAである可能性が高いといえます。AGAは進行性の脱毛症であるため、何かしら対策を行わない限りは薄毛を改善するのは難しいといえます。また、AGA治療ではなるべく早期段階で治療を開始するのが望ましいといわれているため、早い段階で薄毛治療専門クリニックの受診をおすすめします。

AGAヘアクリニックでは、それぞれの薄毛の悩みにあわせた治療をご提案しています。診察とカウンセリングは何度でも無料で行っておりますので、「AGAかどうかだけでも知りたい」「きちんとした薄毛治療がしたい」など、ぜひ一度お悩みをご相談ください。

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