「AGAヘアクリニックになぜ臨床検査技師が?」そう疑問に感じる方もおられるでしょう。たまに臨床検査技師をレントゲンを撮る診療放射線技師と間違う方がおられますが、患者様の血液や尿などを医師の指示に基づいて検査するのが臨床検査技師です。当院では血液検査を行っており、採血は私の大事な仕事の一つ。つまり注射もします。
採血前に患者様から「1回でお願いします」「私は血管が見えにくいので」など、ご不安の声があがることもあります。もしここで「なんとかやってみますね」の受け答えでは、きっと患者様のご不安は増すでしょう。私は大学病院で7年間、臨床検査技師として採血を行ってきた経験を持っているので、「ご安心ください」とお伝えしています。採血後に「あまり痛くなかった」というお声が返ってくるとうれしいですね。さらに「先生、いい筋肉してますね」という一言もいただけると、喜びは一段と増します(笑)
筋肉の話は冗談ではありません。かつて私は体重が80kg以上あり、約20kgの減量に成功しました。食生活を見直し、ボクシングで筋肉をつけたのですが、ダイエットや減量は自分の努力である程度成功します。しかしAGAに罹られた患者様の場合は、そういうわけにはいきません。正しい診断と治療が大切です。
薄毛のお悩みを持つ方の中には、常に帽子を被っている方もおられるでしょう。私もかつては上着でお腹を隠していました。経験者だから言えるのですが、隠すという行為は気持ちをネガティブにします。私の筋肉の話題から過去のコンプレックスについて話が広がると、患者様の中には「人って変われるんですね…」とご自身を振り返るように話す方もおられます。
患者様からは検査データに関するご質問もよくいただきます。数値が基準値からわずかでも外れると基準値外となるため心配される方もおられます。私の立場からは数値が許容範囲か否かはお伝えできますが、治療の開始や継続は医師の判断となります。異なる資格を持つ医療従事者の連携で、慎重に慎重を重ねたAGA治療を当院ではご提供しております。
AGAヘアクリニックに転職して「こんな病院やクリニックは、ほかにない」と感じた部分があります。それは全てのスタッフが共通の思いを持ち団結していること。医師、毛髪診断士、看護師、コンシェルジュ、臨床検査技師…。多くの職種の人間が集まったクリニックで、その全員が患者様のために何ができるのかを自問自答しています。
クリニック内で“検査”と名の付くものは、基本的に全て臨床検査技師である私に関わってきます。診療科目や領域が変わると検査機器も必要な知識も変わり、最初から学び直さないといけない仕事です。大変ですが、当院はみんなが同じ方向を向いていますから、迷うことはありません。
臨床検査技師という職業は正直、メジャーではありません。「内野さん、すごいね」の評価もありがたいのですが、「臨床検査技師の仕事って、すごいんだね」そんなお声を当院の患者様から発信していただけるようになることが、一つの目標です。
医師監修のもと、AGA治療の基礎知識や
薄毛対策に関するトピックをお届けします。